日本人であれば、日本の歴史は小中学校で必ず習う。ただし、明治以降の近代史については、歴史授業の進みが悪くさらっと流されているのが実情だ。
そんな日本の歴史教育だが、この度、広島出身の学生と東大大学院教授との間でカラー写真として復元されてきた当時の写真が、書籍として販売されることになったので購入してみたら、当時の日本人の豊かな生活や、戦争の悲惨さが鮮明に伝わってきた。
どうやって復元している?
復元にはAIが使われているがそれだけではない。なぜならAIは、昔の日本の風景を知らないので、完全に復元することは難しいのだ。
じゃあどうするか?
当時を知る方への取材や資料を参考に手動で補正し、できるだけ当時の色味に近づけているみたいだ。
復元された写真(抜粋)
加工前と加工後の写真比較。親族で花見をしている写真。
今の日本とさほど変わらない風景だ。
中学校入学式のときに撮影された写真。鮮やかな着物を着ている。男性はスーツを着ている。
当初いだいていた戦前のイメージをいい意味で裏切っていた。実にオシャレな日本人だ。
一部は、東大大学院教授の渡邉さんのTwitterで日々公開されている。
こちらが元の白黒写真。 https://t.co/98eHIRb0Rx pic.twitter.com/1MmwqwSLJl
— 渡邉英徳 (@hwtnv) August 9, 2020
祖母の写真も見事にカラー写真として復元できている。
美人ですね!
天国で喜ばれているでしょう!!
大正生まれの祖母。母に送ったところ,カラー化写真集をお供えしてくれたそうです。ばあちゃん,いつも話してくれてた,戦艦大和の写真も載っとるよ。 pic.twitter.com/z6yCglCYK5
— 渡邉英徳 (@hwtnv) August 8, 2020
広島限定でARアプリもあるよ!
広島限定みたいだが、現地でARカメラをかざすと当時の写真とリンクしており、広島観光にはかなり役にたちそうだ!

まとめ
当時の日本人が激動の時代を必死に生きてきたおかげで、今の日本がある。
この写真集は、当時の日本人の生活を知ることでき、また、日本人としてのアイデンティティを再認識させられる貴重な写真集だ。
今年(2020年)で敗戦(終戦でなく敗戦)75年。
当時のことを知っている人も今はごくわずか。。。
戦前・戦中のことを決して風化させずに、今の世代が後世に伝えていかなければならない。
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