エリセイラ(Ericeira)サーフィン旅|サーフスポットと絶景5選

overseas

エリセイラ(Ericeira)は、ポルトガル・リスボンから北西へ車で約45分に位置する海辺の町である。
2011年に世界サーフィン保護区(World Surfing Reserve)として認定され、ヨーロッパ唯一の登録地となった。また、WSLの世界大会も開催される世界的にもメジャーなポイント。

ここエリセイラは、サーフポイントが7ヶ所以上集中しており、レベルや目的に応じて選べるのが魅力である。加えて、断崖や海岸線の絶景も見逃せない。

エリセイラの代表的なサーフスポット5選と絶景スポット5選を、英語・ポルトガル語名を併記して紹介する。

音声での記事紹介(日本語)

Audio introduction of the article(English)

 

リベイラ・ダス・イルハス(Ribeira d’Ilhas)|国際大会開催の定番ポイント

  • 英語名:Ribeira d’Ilhas

  • ポルトガル語名:Ribeira d’Ilhas

リベイラ・ダス・イルハスは、エリセイラを象徴するサーフポイントである。年間80日以上、良好な波が期待できる

  • 波高:1.2〜2.5メートル

  • 波質:ライトハンドのロングライド

  • レベル:中級〜上級

  • 特徴:国際大会実施、施設充実

初心者の練習からプロの大会まで対応しており、万人におすすめできるメインスポット

コショス(Coxos)|エリセイラ最強のチューブ波

  • 英語名:Coxos

  • ポルトガル語名:Coxos

コショスは、エリセイラの中でも最も強力で速い波が立つ、上級者向けサーフポイントである。

  • 波高:1.5〜3.5メートル

  • 波質:ライトのバレル

  • レベル:上級者・プロ専用

  • 特徴:強烈なパワーと完璧なチューブ

干潮時に真価を発揮し、世界中のエキスパートが憧れる場所である。

 

フロニョ・ダ・フェーラ(Furnas da Fera)|ローカル感溢れる左波

  • 英語名:Furnas da Fera

  • ポルトガル語名:Furnas da Fera

フロニョ・ダ・フェーラは、地元サーファーが通う左方向のブレイクである。混雑が少なく、上質な波を独占できる可能性が高い

  • 波高:1.5〜3.0メートル

  • 波質:レフトブレイク

  • レベル:中〜上級者

  • 特徴:混雑少、ローカル重視

技術と集中力が求められるが、その分得られる体験は貴重である。

サン・ジュリアン・ビーチ(Praia de São Julião)|初心者にも最適な広い浜

  • 英語名:São Julião Beach

  • ポルトガル語名:Praia de São Julião

広く穏やかなサン・ジュリアン・ビーチは、初心者でも安心して楽しめる環境が整っている。

  • 波高:0.5〜1.5メートル

  • 波質:スローなビーチブレイク

  • レベル:初心者〜中級者

  • 周辺:サーフスクール5校以上

安全で練習にも最適なことから、初めてのサーフ旅にぴったりである。

ペドラ・ブランカ(Pedra Branca)|技を磨ける短距離波

  • 英語名:Pedra Branca

  • ポルトガル語名:Pedra Branca(意味:白い岩)

ペドラ・ブランカは、短距離だが鋭くクリティカルな波で、中級者以上が技術を鍛えるのに適している

  • 波高:0.8〜2.0メートル

  • 波質:速いショートライド

  • レベル:中級〜上級者

  • 特徴:エアリアルなどトリック向き

効率良くパフォーマンスを磨きたいサーファーにとって理想的なポイントである。

絶景スポット5選|景観も楽しめるエリセイラ

エリセイラは、世界的に有名なサーフィンの街であると同時に、自然と歴史が調和した絶景スポットが数多く存在する魅力的な観光地である。大西洋に面した海岸線には、高さ30メートル以上の断崖や透き通った海が広がり、夕暮れ時には空と海がオレンジ色に染まる美しい景観が楽しめる。

旧市街には18世紀の教会や白壁の家々が立ち並び、石畳の路地を歩くだけでも歴史情緒を感じられるのが特徴である。これらの自然と歴史的建造物が織りなす風景は、写真映えスポットとしても高く評価されており、エリセイラはサーフィン以外の楽しみ方ができる絶景観光地としても注目を集めている。

サン・セバスティアンの丘
  • ポルトガル語名:Miradouro de São Sebastião

  • 英語名:São Sebastião Viewpoint

エリセイラ全体と海を一望できる小高い丘。朝日スポットとしても人気で、早朝は人も少なく静かに過ごせる。

  • 標高:約50メートル

  • 特徴:パノラマ景色、フォトスポット

サン・ペドロ・ダ・コヴァ教会の崖
  • ポルトガル語名:Falésias de São Pedro da Cova

  • 英語名:Cliffs of São Pedro da Cova Church

高さ30メートルの崖から、夕陽と波の音を一望できる。夕暮れ時は感動的な空間が広がる。ベンチも設置されているため、静かに過ごしたい人におすすめ。

 

フォゾ・ド・リゾストラ
  • ポルトガル語名:Foz do Lizandro

  • 英語名:Foz do Lizandro Beach

川と海が交わる場所にある天然のラグーン。自然プールで遊べるユニークな地形が魅力。近くにカフェやレストランも充実。

  • 面積:約1,200㎡

  • 特徴:淡水と海水が混ざるエリア

 

フィシャーマンズ・ビーチ
  • ポルトガル語名:Praia dos Pescadores

  • 英語名:Fishermen’s Beach

昔ながらの漁港と色鮮やかな小舟、干された網など、エリセイラの原風景が広がる場所。観光客にも人気の撮影スポット。

  • 滞在時間目安:45分

  • 特徴:漁村文化に触れられる

リベイラ・ダス・イルハスの夕陽
  • ポルトガル語名:Pôr do sol em Ribeira d’Ilhas

  • 英語名:Sunset at Ribeira d’Ilhas

朝はサーフィン、夕方は絶景。リベイラ・ダス・イルハスは、夕陽が海に沈む時間帯にこそ最高の表情を見せるスポットでもある。

まとめ

エリセイラは、初心者から上級者まで楽しめる多彩なサーフスポットと、自然の絶景や歴史ある街並みがそろった町である。海沿いの断崖や白壁の旧市街など、サーフィン以外にも見どころが豊富なのが特徴だ。

町はコンパクトにまとまっており、徒歩やレンタルバイクでも効率よく巡ることができる。1日あれば、サーフィン・観光・グルメ・夕景のすべてを体験できる。

エリセイラは、ただ波に乗るだけではなく、観光目的でも十分に満足できる町だ。

合わせて読みたい。
五十嵐カノア選手も愛する!ポルトガルの人気サーフスポット6選
ポルトガルはヨーロッパ屈指のサーフィン天国として知られ、年間を通じて良質な波に恵まれている。特に大西洋に面した海岸線は全長832km以上あり、多彩なサーフポイントが点在している。初心者向けの穏やかなビーチから、世界トップクラスのビッグウェーブが押し寄せる上級者向けスポットまで幅広い。また、リスボンやポルトなどの観光都市からアクセスしやすいのも魅力だ。今回は「ポルトガルサーフィンおすすめ6選」と題して、実際に人気のあるスポットを定量的な情報とともに紹介する。

コメント

タイトルとURLをコピーしました